不活化新型コロナワクチン治験について

治験のおしらせ

小児用の不活化新型コロナワクチンの治験を 4 月より開始いたします。

ウイルスや細菌を化学的に処理して、毒性をなくしたものを利用したものを不活化ワクチンといいます。不活化ワクチンは体内に入れても病気を引き起こすことはありませんが、免疫システムが反応し抗体を作ることで体を守る力をつけることができます。現在使用している多くの定期接種ワクチンもこの方法で作られており、副反応が少なく、安全性が高いとされています。

現在、一般に使用されている新型コロナワクチンは mRNA ワクチンという種類でウイルスの遺伝情報の一部を体内に注射し、体内でウイルスのタンパク質を作らせることで免疫を作る新しいタイプのワクチンです。この技術は 30 年以上の研究開発の歴史がありますが、新型コロナウイルスワクチンで初めて実用化されました。新しいタイプのワクチンであることから、mRNA ワクチンに対し不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

今回の治験に使用される不活化ワクチンは従来から使用されている方法で作られており、安全性が高いとされています。

昨年は全国で 5 月頃から新型コロナウイルスへの感染者が増加し、8 月頃にピークを迎えました。今年も同様の傾向が予想されます※1 。実際、1~4 歳の子供の死亡原因第 5 位に新型コロナウイルス感染症がランクインしており、子どもたちを新型コロナから守るためには安全な小児用新型コロナワクチンが必要です※2。

そこでこの度、当院にて新型コロナウイルスの JN.1 株に対応した国産の不活化新型コロナワクチンの治験を行うこととなりました。

対象となるのは、過去 6 ヶ月以内に新型コロナワクチンを接種していない生後 6 ヶ月~12歳のお子さまです(2023 年 12 月以降にコロナに感染したお子さまは除外されます)。治験への受付は 6 月中に終了の予定です。昨年は 1500 名ものお子さまにご参加いただきました。参加を希望される方やご相談のある方は、以下の連絡先までお気軽にご連絡ください。

【治験窓口連絡先】 080-7221-4158

また、今回の治験では、2 回の接種と採血や診察などで合計 2∼5 回の来院が必要です。協力金として 1 回あたり 1 万 5 千円が支給されます。

この治験が、子どもたちの健康と安全を守るお手伝いになればと願っています。

【参考資料】

※1 https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

※2 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/gaikyouR5.pdf

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